残業に関する疑問をまとめました。
- 残業時間の実態はどうなっている?
- どんな仕事が残業が少ないですか?
- 残業が多いので退職して転職活動してもいいですか?
- なぜサービス残業が多いのでしょうか?
- 募集要項の残業時間は本当でしょうか?
これらを順番に見ていきます。
残業時間の実態はどうなっている?
dodaの残業時間の実態調査(2010年版)によると、30代前半の男女が最も時間外労働が多くなっています。
男女別では、女性の63.9%、男性の40.3%が時間外労働0〜20時間で、女性の4.5%、男性の12%が時間外労働60時間以上となっています。
また、男性30〜39歳の人で約70%が月40時間未満の時間外労働で、男性22〜29歳、女性22〜39歳の約80〜90%が月40時間未満の時間外労働となっています。
以上のデータはあくまでも統計調査なので、実態はもっと時間外労働が多いという人もいるでしょう。
40時間という数字が多いか少ないかは、もともと残業が少ない仕事に就いていた人にとっては、日に1〜2時間余分に働くだけでも多いと感じるでしょう。
加えて、実労働時間が7時間と8時間では1時間の差があるので、後者の方が時間外労働はより多く感じるでしょう。
どんな仕事が残業が少ないですか?
残業が多い仕事というと営業、エンジニア、業界で言えばIT、メディカル業界といったところでしょうか。
一方で残業が少ない仕事は事務、管理といった内勤の職種に多いです。
企画・マーケティング系は会社・業種によりますが、代理店ではなく自社のマーケティング職であれば、それほど忙しくはないでしょう。
現・旧政府系企業や信用金庫や銀行などの金融機関を狙うのもありだと思いますし、弁護士・会計士など士のつく事務所も残業は少ないです。
まとめると、
- 職種では営業事務、一般事務、総務、経理などの内勤の仕事や時間管理のしやすい仕事
- 業界では金融機関、士業、社団法人、財団法人、学校法人、旧政府系企業など
以上に挙げたものが主に早めに帰れる残業が少ない仕事・職場と言えると思います。
残業が多いので退職して転職活動してもいいですか?
残業が少ない仕事に移りたいので転職活動をするわけですが、勢い余って退職して転職活動をするのはお勧めしません。
採用する企業の側から見ると、退職して転職活動している求職者というのは、何があったのだろうか?と思います。
必ず転職できないというわけではありませんが、基本的に退職してからの転職活動はマイナスな面が多いです。
- なぜ退職したのか(退職理由)
- なぜ転職活動をしているのか(転職理由)
他にも面接で色々聞かれますが、この2つの理由に答えられなければなりません。
在職中であれば、転職理由だけで済みます。
ただ、やむを得ず退職してから転職活動をしなくてはいけない場合もあります。
- 病気や過労で倒れて働き続けるのが難しい
- 転職活動をする時間が取れない
この2つの場合には退職してからの転職活動は仕方がありません。
なぜサービス残業が多いのでしょうか?
企業の経営活動というのは、そもそも決められた時間の中で仕事を完結するのが普通です。
ところが多くの会社はそれが破綻してしまっているのです。
といっても、現実的には取引先の事情で時間外に仕事をする必要も出てきます。
その際に残業手当がきちんと支払われていれば、まだ納得できるかもしれません。
ところがそれでも残業手当が出ない場合があります。
それは主に2種類あります。
- 既に月額給与の中にみなし残業手当が含まれている場合
- 法律を無視して残業手当を全く支払っていない場合
まず、既にみなし残業手当が含まれている場合ですが、この場合は決められた残業時間を超えないと一般的に言う残業手当が支払われません。
例えば、みなし残業手当(40時間)と書いてあれば、41時間以降に残業手当が出るわけですが、40時間以内であればすでにみなし分として支払われているので、残業手当は出ないのです。
このみなし残業手当を悪用する会社もあるのですが、それは実際に働いている人に聞いてみないと分かりません。
みなし残業手当の場合はサービス残業にならない場合があるので、みなし時間を確認しておきましょう。
次に、みなし残業手当が含まれているわけでもなく、全く残業手当が出ない場合は、会社の上司にいくら進言しても解決しない可能性が高いです。
生活のことを考えると言い出しにくいことが多いので、結果的にサービス残業となっているのです。
募集要項の残業時間は本当でしょうか?
求人の募集要項を見ていると、残業時間30時間と書いてある場合があります。
これは本当なのかどうか疑ってしまいますが、嘘とも本当とも言えます。
嘘偽りなく平均残業時間を記載している会社もあれば、募集要項に記載してある残業時間をはるかに超えた残業がある会社もあります。
知り合いでもいれば本当のところを知ることができますが、ほとんどの場合では残業時間の実態を知りにくいのが実情です。
もし残業時間の実態を知りたいのであれば、転職会議やキャリコネなどの口コミサイトに登録するというのも一つの手です。
志望先の会社の口コミがが必ずあるとは限りませんし、本当の口コミ内容である保証はありませんが、参考にはなるはずです。
以上をまとめると、
- 求人募集要項の残業時間は本当の場合もあれば嘘の場合もある
- 転職会議やキャリコネなどの口コミサイトで残業時間の実態を知るのも一つの方法